内科・外科・小児科・救急科

医療法人隆英会 ますざき医院
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 『4年ぶりの救急医療町民講座:新型コロナ感染症と救急医療』 薩摩郡医師会救急医療担当理事 益崎隆雄

 去る9月9日救急の日にさつま町にある宮之城ひまわり館において薩摩郡医師会,さつま町役場,さつま町救急本部が主催し鹿児島県川薩保健所の共催で毎年行ってきた救急医療町民講座をようやく4年ぶりに開催することができました。これまで救急医療町民講座は災害や高齢者救急など様々なテーマを取り上げてきました。今回,4年ぶりの開催でのテーマを決めるに当たり,もちろんコロナを外すわけにはいかず「新型コロナ感染症と救急医療」といたしました。当日はシンポジウム形式で,この3年半のコロナ禍について,川薩保健所,特別養護老人ホームさつま園,さつま町役場,薩摩郡医師会病院,そしてさつま町消防本部の五つの異なる職種の皆様にそれぞれの立場から一般町民が知り得ないような経験について御講演いただきました。そして特別講演として,九州で唯一ECMOセンターを開設されている福岡大学病院救命救急センターの副センター長喜多村泰輔先生に「新型コロナウイルス感染症治療の最前線」と題して御講演いただきました。新型コロナの重症患者に対する治療の切り札であるECMOについて,町民の皆様にもとてもわかりやすい言葉で,またユーモアを交えお話いただき,大変楽しく拝聴させていただきました。コロナ禍初期に189日間という長期にわたりECMOで管理し,経過中にECMOを回しながらもリハビリを行い,その後ECMOから離脱し得て転院できた非常に貴重な症例も御提示いただきました。町民講座の最後に川薩保健所 岩松洋一所長より総括としてお話いただきましたが,その中で喜多村先生の御講演について「大変楽しく,勉強になる講演でもっと聞いていたかった。」とのお言葉も頂戴いたしました。

 シンポジウム,特別講演の後は,さつま町消防本部によるAED講習会が行われ,町民の皆様も熱心に胸骨圧迫をはじめAEDの使用法について訓練されていました。

 5類移行後もまだまだ感染者数が多く,町民講座を開催しても来場者は少ないのではないかと心配していました。しかし大勢の町民の皆様に御来場いただき,用意していた席では足らず追加したほどでした。また聴講後のアンケートも大変好評であり,4年ぶりに開催して良かったと心から思えました。薩摩郡医師会は今後も充実した内容で救急医療町民講座を開催し,町民の皆様へネットにあふれる不確かな情報ではなく,医学的に正しい情報の提供,啓蒙を行っていく所存です。最後になりましたが,御講演いただきましたシンポジストの皆様,喜多村泰輔先生,そして岩松洋一川薩保健所長に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

令和5年8月23日,24日,30日の3日間さつま町教育委員会による地域交流研修の一環として宮之城中学校の福島教諭が当院にて実地研修を行われました。また8月30日は鹿児島大学医学部2年生の高橋さんも当院にて実習を行われました。

令和5年8月30日職員と記念撮影を行いました。当院での経験が今後に役立てば幸いです。